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自動車技術会2022年春季大会学術講演会で発表しました

2022年08月03日

「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」と連動し、525日(水)~27日(金)の3日間、パシフィコ横浜およびオンラインで自動車技術会2022年春季大会が開催されました。

 

このなかで行われた学術講演会で弊社商品開発部・鈴木健祐が「高速回転歯車の潤滑に関する考察(第1報)-歯面における潤滑油の挙動と気流の関係」をテーマに発表し、各所から大きな反響をいただきました。

 

今回の発表内容は、

・潤滑油を歯面に噴射する様子をハイスピードカメラで撮影して行う動画解析

・流体シミュレーションソフトに搭載された有限体積法との連成による気液二相の解析機能を用いた数値解析

にチームで取り組み、それをもとに高速回転歯車の周囲に発生する気流と潤滑油の動きを可視化し、そのメカニズムを明らかにしたものです。

 

高速回転歯車における潤滑は、電費に影響を及ぼし、高速回転で上昇するギヤ温度の冷却にも寄与するため、電動化を進めるにあたって重要な課題です。

 

今回の挑戦を通じて、技術の向上を進め付加価値に結びつけていくことができると確信を持つことができました。

 

今後ともユニバンスは技術を通じて社会に貢献してまいります。

動画解析1

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【動画解析1】低速回転では歯面に沿って油が付着し、そのままとどまっており、潤滑油として機能していると考えられる

動画解析2

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【動画解析2】高速回転ではほとんどの油が歯先で弾かれ回転方向へ滑るように飛散するため歯面に到達しにくく、潤滑油としての機能は限定的と考えられる

数値解析1-1

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数値解析2-1

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【数値解析】有限体積法との連成による気液二相の解析により、噴射した油が湾曲した原因は、ギヤかみ合い部から発生する上昇気流が原因であることがわかった

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